メールがアウトな男。。。わたくし、大変興味深い問題で、友だちから意見を求められました、2号です。
これが、目からウロコ(?)と言いたくなるような発見というか、新鮮な驚きにつながったので、書き記しておきたいと思います。
その前に。
友だちは私がブログをやってるなんて知らないし(そうやって、私はいつも勝手に友だちたちのことをネタにしている悪い女です。。。)、私自身、その友だちの知人である当事者のことを知らないし会ったこともないので、私をリアルに知ってる方がこれを読んでも、ゼッタイに当人とはつながらないと思うので、書いてもいいよね?
それに、この発見を書くことは、実はほかの人にも当てはまるというか、役に立つことかもしれないという気がするのです。でも、ごめんなさい。と、一応謝っておこう。
問題のあらすじはこうです。
その彼女は、男性を紹介された。会ってみるとまぁまぁいい人で、まずは気軽な感じで「お友だちから始めましょう」となり、まだ頻繁に会う間柄にはなっていないけど、週1とか、少なくとも月数回っていう感じで会ってるそう。昨今では当たり前なように、メールのやり取りもしている。少なくとも、男性の方からはほとんど毎日メールが来るとのことなので、おそらく男性の方がより積極的な気持ちなのではないかと想像される。
そして、このメールが問題だった。
友だちは、その彼女に相談された時にメールの一つを見せられて、彼女の気持ちはすごくよくわかると思ったと。だけど、友だちも彼女も何が悪いのかとかうまく説明できないので、対処しづらい状況にある。ということで、一応、文章のことなら私だろうという大いなるカン違いのもとに、彼女の許可も得て、そのメールは私にも見せられることになった。
それは、私がこれまで見た中でもっとも長いメールだった。。。
こういうのが毎日来るの!?
と、驚愕したら、これは一番長いのを選んだとのことで、とりあえず安心(?)はしたものの、とにかく毎回、普通以上には十分長いものが来るらしい。ちなみに、見せられたメールは転送するのもはばかられるくらい長いということで、プリントされてました。小さい字で、4枚のA4の紙に。
印象としては、憎しみに満ちたようなメールでした。
どうやら、二人が会った時に話した内容をあとからメールで発展させてるような感じで、会った席で実際に彼女が「○○な人が苦手」と発言したことに対して同調してあげようとするあまり(?)、実例とともに、その○○なタイプの人たちに罵詈雑言を浴びせるように延々と綴られてました。ちょっとコワくなるくらいの感じで。
そして、その「苦手な○○」発言が二つあったために、X2となり、膨大な長さになった模様。
私の第一声は、この男はパスでしょう〜〜!!(キッパリ)
ところが、悩ましいのは、本人はとてもいい人らしい。この数カ月、実際に会ってる時にこういう面を見せたことが今だになくて、そんなイヤな感じのことや人の悪口を一言も言わない。しかも、会う回数を重ねるほどに、むしろ、好感度がちょっとずつではあるけど高まっていくくらいで、このメールさえなければ…と言う。
だったら逆に、このメールのおかげで隠れてる本性が見えたと思えば、よかったんじゃないの!?結婚とかしたあとでわかるより…って話にもならないか?であれば、めでたくもありめでたくもなしで、シャンシャンなのだが。。。
このメールのあとには、「ちょっと酔っていたので、調子に乗って長く書き過ぎた」と謝りのメールも来てる。というので、んーむ、確かにビミョーだなぁ、と。(ちゅうか、おわびは「長い」っていう部分だけなのか!?っていうのはあるが…)
酔うと人が変わるけど、それさえ気をつければごく普通で、何の問題もなく結婚生活を送ってるっていう人たちもたくさんいるしね〜。
そうよそうよ〜。
で、だったら、何が問題なの?となる。
そこからさらに、このほかの毎日のメールがなぜ長いかという話になり、確かにそれは、見せられたメールにも随所に現れてる特徴ではあったのだけど、とにかく、例えとか比喩が異常に長い!!
○○から立ち上る香気があたかもXXの様相を呈して、△△へと退行して行くフンタラカンタラがドウシタコウシタみたいな…。こういうのが、誤字脱字、テニオハの乱れ、主語述語の不一致などなどとともに延々と続き、途中でワケがわからなくなって(少なくとも読む側にとっては)、文章が至るところで破綻しているのであった。
ただでさえ読みづらい内容なのに、失礼ながら文章がひどいので、好意がある相手のものでなければ読むのが苦痛と言ってもいいかもしれない。
たぶん、本人はわかっていない。わかっていたらわざわざ書かないもんね。
結局、このわたくしへの相談とは、この文章は誰が見ても本当にうまくないのかどうか、ということの確認と、プラスアルファ、気持ちよくおつきあいするための解決方法について、第三者のご意見でもあれば賜りたいということだった。
彼女は、この悪しきメールのクセ(頻度のわりに長いということ)を直してもらいたいというのが第一みたいなのだが、それがムリなら、メールは用事のある時だけにして、それ以外のやり取りをやめたい=会うだけのおつきあいをしたい、ということのよう。
思うに、異常に長い比喩状態に入る前後の文章は、うまくはないけど、まあ普通なので、短く要点だけを書くように頼めば解決するのかも。
ただ、もしも本人が、文章とそういう比喩的表現に自信を持ってる場合は(この場合、大いにその可能性が高いのだが)、プライドを傷つけることになる。それと、メールのやり取りをやめたいというのは、うまく言わないと真意を誤解されて、つきあい自体がしぼむ危険性が高い。拒絶されてる感を与えかねないから。
そこで、友だちは、文章なら私だと思って、こういうことに関してうまい言い方はないか訊いてみると言って、こうなったというわけだ。
あーでもない、こーでもないと話し合うも、これがなかなか難しいよね〜。上記書いたように言うしかないのだけど、相手がすごく素直な人かどうかもわからないし、プライドが高かったらマズい。物理的な事情で長いメールが受け取れないとかいう方便的なウソがつければ…とも思ったが、今どきどこも大容量だし、パソコンが壊れたっていうのも期間的に限度があるし、バレる危険がある。
せいぜい、「私、頭が悪いので、長い文章は理解するのが大変だしぃ、○○さんの文章は格調が高すぎるのでぇ、バカでもわかるように書いてくれませんかぁ?うふっ」とか言うしかないのか??
しかし、友だち情報によると、彼女の方が最終学歴が高いとのことなので、それもイヤミか?、となる。
かくして、相談自体は力及ばずな結果になった。(添削してあげられたら一番いいのだが)
っていうか、サッサともっと深い関係になって、メールやり取りしなくて済むくらいいっしょにいるようになっちゃうのが、一番話が早いと思うのだが。。。
さておき。
「メールで価値を下げてしまう男」かぁ…と、このあと私は、ミョーに興味深く考えました。
メールすること自体は今や当たり前で、このようなケースでメール交換しないのはむしろ不自然なのかもしれない。
昔は、つきあいと言うと会うのが一番で、あとはせいぜいが電話。距離があれば手紙を使う場合もあっただろうけど、たいてい毎日とはならない。
でも、メールは毎日どころか、日に何度も、というのも可能なツール。そして、電話は顔が見えないから…なんて言ってた時代もあったけど、メールはもっと危険だ。イントネーションや声音すらない言葉では、真意が伝わりにくかったり、誤解されたりがままある。不思議なことに、似たようなツールである手紙よりも。
そして、「電話は相手の都合を考えない」ということで嫌う人がいるけど、今回のケースを聞いて、メールにも「相手の都合を考えない」が当てはまる場合があるんだなぁと思いました。確かに、送られた時点での受け取り側の拘束感は比較的低いのだけど、やたら長いとかなると、人によっては通信料に影響する場合もあるだろうし、読むのが大変、返事も大変という問題も出て来る。書いてる側は、時間に制限なくいつまででも書いてていいわけなので、リアルタイムで話す場合より話が長くなりがちなのでしょう。
一方で、内容がなさ過ぎる、文章が稚拙、軽い、誤字脱字が多いなどのメールも、マイナスイメージにつながる危険があるし、人によっては「短い」メールは知性が感じられないとか言ったりもする。考えて行くと、ますます難しい。。。
昔は、書くのが苦手な人は、筆無精とか言っていれば自分の文章を披露する機会をほとんど持たずに切り抜けられたものなのだけど、今はそうもいかないのかなぁ。
そして、今回のケースの男性。
成就させたいおつきあいで、わざわざ自分の不得意なことを披露し続け、ポイントを下げ続けるなんて愚行は本来あり得ないのだけど、メールをしないことの方が不自然というご時世なために、そうなっちゃってるんだなぁ。と気づいて、ものすごくいたたまれない気持ちになりました。まあ、この人は、不得意なことをしてるとは思ってなくて、むしろ、小説的なすごい文章を書いてると自負していて、それをアピールしてる気もするので、二重に気の毒な状況なのだけど。。。
昔を知らない若者でもないのだから、おつきあいとは、本来、毎日メールする必要は実はないんだ(でなければ、メールがなかった時代はつきあいが成立しないはず)ということに気づく。そして、自分がうまくできないことをやり続けて、見せつけ続けるということはむしろマイナスなんだという当たり前のことに気づく。
この2点を、その男性にクリアしていただくことができれば、この彼女の問題は解決するのだけどなぁ。
メールのマナーとか、相手の心をつかむメールとか、メールでやっちゃいけないこととか、モテないメールはここがダメとか、いろんな講座めいたメールのあれこれが、ちまたにはあふれている。今まで、そういうのを目にしてはいても、自分にはあまり関係ないとか(←ここがダメ)、こんなひどいメール書く人いるのかなぁとか人ごとみたいに思って流していた(←ここもダメ)けど、今回はそんな「メール」のことをしみじみ考えてしまいました。私も、もっと精進しなければと、大いなる自戒も込めて。
ともあれ、おネエさんは、二人がうまくいくことを祈ってるゾ。(ホントです!)(2号)
※個人的な興味から、この男性に手紙を書かせたらどうなるのか、はたしてメールと同じ結果になるのか…というのを、見てみたいのだが。。。