2010年07月31日

on 駅員。

今ごろ、村上春樹『アンダーグラウンド』。

さわやかな気候の7月末日、2号です。いつの間に7月になっていたのだろう?っていうか、あまり気づいてないうちに終わってしまうところだ。。。
どうも、コトが順調に進まず、時間を止めておきたいと思うようなことがあると、こういう感覚に陥るようだ。

というわけで、それとは全然関係ないけど、「アンダーグラウンド」を読んでます。

出た当時けっこう話題になっていたのだけど、あのころは報道や何かであまりに多くのことが取りざたされていたので、不謹慎ながら、オウムはもういいよ…という気分だったのと、この本の厚さ、しかも2段組み!?ってところでちょっと敬遠して、春樹作品としては例外的にすっ飛ばしていた本です。

その後、何年かして、古本屋に並んでるのを見て、一応春樹作品だから…ということで購入しておいたのだけど、やはりまったく読む気になれず、さらに何年も本棚に寝かせてました。その間、何作かほかの春樹作品を読みながら。

これは、今さら言うまでもなく、地下鉄サリン事件の被害者を中心に、さらには弁護士や医療関係者などにもインタビューしたものをまとめた本。
重症だった方も含まれていて、出版から10年以上が経っている現在、その方が回復されたのかどうかなど、今でも決して終わってはいない事件なのだろうなぁと噛みしめながら読んでいます。

で、このインタビュー集の中で私がえらく感じ入ったのは、千代田線の駅員さんの話。
これまで、刑事、警察官とか、消防士とか、パイロットとか、自衛官とか、工事現場の作業員とかetc.…奥さんなど身内に、オレはいつ何があるかわからないから常に覚悟だけはしておいてくれって言ってるような人の職業って、だいたいそんなふうに想像していたけど、実は駅員さんもそうなんだなぁと。
確かに、列車はサリン事件などのようにテロの標的になることもあるだろうし、乗客が線路に落ちて助けなくてはという場面もあるだろうし、客同士のトラブルの仲裁に入って自分が刺されるとか、興奮したクレーマーにホームから突き落とされるとか、駅員の仕事って命の危険と隣り合わせと言えなくもない。実際、サリン事件でも、この方の同僚が亡くなってるし。
昔なんかは特に、けっこうラクでおいしそうな仕事というイメージで見がちだったのだけど、駅員って、そういう覚悟のもとに真摯に職責と向き合ってる人たちなのだなぁって、初めて知りました。
救命にかかわる訓練も一応受けてるんだなぁとか、あまり想像してなかった世界をかいま見て、ちょっと尊敬の念も。
CAとか、よく「私たちはお客様の命をお預かりしてます」とか「安全をお守りしてます」みたいに言うけど、考えてみたら駅員も似たようなもんだ。何も、運転士だけが背負ってるわけじゃないのね。

このトシにして、まるで「お父さんの仕事」の作文の題材みたいなことを発見しつつ、ページはまだ3分の1を過ぎたくらいのところ。
厚くてバッグでかさばるし、重い!!
それはそれとして、また、オウムの処罰等々は別にして、人はいつ何どきどうなるかわからない。日々を大切に生きなくてはいけない。ということを、とてもリアルに再認識させられる1冊です。(2号)



posted by 2号 at 14:18| 北海道 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌・コミック・読書・作家など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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