特待生について北海道日本ハムファイターズの田中幸雄さん、2000本安打達成、おめでとうございます、私は2号です。
試合が負けてしまったのは、「…ったく…」って感じで。。。花を添えられなかったことは本当に残念でした。今年の日ハムは、ずっとそんな感じで行くのか。浮上or沈滞。来週からのセ・パ交流戦がこのへんのキーになるのでしょう。ちょっとコワい…。
は、おいといて。
最近、騒いでいた野球の「特待生」問題は、その後どうなったんでしたっけ。
今ごろ、なんでこんなこと書いてるかっていうと、昨日、トボトボと会社から帰る道すがら、私の中でずっと気になっていたことが「あ。」とわかったからです。ノドに引っかかっていた小骨が取れたみたいに、スッキリ。
特待生については、学業やほかのスポーツでも広く存在するのだから、それを禁じてる「学生野球憲章」の方がおかしいのであって…みたいな論調で、今回何らかの措置をとられた特待生たちへの同情の声がほとんどでした。
お説ごもっとも。試合に出られないなどのメに遭った生徒も、そのことについては気の毒だと思います。
ここまで来れば、学校、連盟双方に責任があるという意見もごもっとも。でも、特待制度があちこちで適用されている現状を知っていながら知らんぷりしていた側も悪いってのは確かにそうだと思うけど、決まりがあるのにそれを破っていた側はもっと悪いような気がする。「規定の方がおかしい」というのが、自信を持って主張できることであるなら、改定するよう働きかけるべき。誰が見ても改定すべきことなら、改定されるはずなんだから。
どうしてそれをしないで、コッソリというか公然の秘密みたいにここまで来たのかがよくわかりません(これが日本的ってヤツなのか?)。
この話は、某球団の裏金問題発覚から始まったとか言うけど、憲章の規定に関する議論が早期にあれば、裏金問題だって、また別の形になっていたかもという気もする。
で、私の小骨が何だったのかというと。
この一連の話で、小さな違和感というか、「なぜか気になる」と思った瞬間があって、制度自体がおかしいんだから今さら措置をとらなくても…みたいな論調に流されまいとする自分がいました。そして、その違和感が何なのかを言葉にして認識しないままに、ずっとそのまま引っかかってたのだけど、昨日、ふとわかりました。
つまり、この特待生の問題は「校則」に似ているということ。
校則って、各項目が制定される時は、必ず何らかの理由があって制定されるものだとは思うんだけど、説明されないと「なんでこんなこと規定するの?」っていうようなアホなものも多い。
そういうのに対しては、生徒も反発したり、そのうち、守らなくてもあまり怒られなくなったりしてるものもあるんだと思うけど、あの嶋大輔さんだって言ったそうじゃないですか。「学校のルールが守れないヤツは、社会のルールも守れねぇんだよ」と。もちろん、先生方だって、本来のスタンスとしては「決められてる以上は守れ」でしょう。
そう。この特待生の問題は、時には柔軟性がないとか批判されながらもヘンな校則を死守するような学校という場で起こったことである、という部分で、私はすごく違和感を感じていたのでした。あー、スッキリ。
ルールは守れということを教える場でもある学校で、誰の利益のためにせよ、たとえおかしなルールだとしても、平気で(?)オキテ破りをしてたっていうのは、決して「悪くないこと」「しかたないこと」じゃ済まないと思う。みんなが言ってるように、そんなにおかしなルールなら、もっと早く変えなくちゃいけなかった。それもしないは、ルールは破るは…怠慢な上に、ズルいのでは?
この、野球の特待生については、悪くない人はいないと思います。強いて言えば、そういうことまったくさらさら知らないで、特別待遇を誇りに一生懸命野球をやっていた生徒に、多少、情状酌量の余地がある程度かなと。
というわけで、今回、高野連が、当初は、非難ゴウゴウの中でムリヤリけじめを付けようとしたのは、ある意味では筋を通したとも言えるわけで(もちろん、咎め立てされるのは当然で、それを真摯に受けなければいけないが)。
ここから議論を始めて、みんなが納得する形に変えて行ければよいですね。(実はカンタンな話を複雑にしてるのは、関係者の利害だろうけど、裏事情をいろいろ言ってたら、何も進みません。バッサリとやってください)。
最後に、何らかの措置というヤツに翻弄されてしまった生徒の皆さん。学生生活は期間も限られるので、大人の不手際の犠牲になったという面もあり、かわいそうだと思います。
が、あってはならないけど、いろいろあるんです。生まれた時からの家庭環境はもちろん、学校制度そのものが変わったり、試験のやり方が変わったり、未履修問題みたいなのもあったり…理不尽に思えることは数え挙げればキリがありません。生まれた年によって、まったく不可抗力的な憂き目に遭うことだってあります。こういうのは、生きて行く上で避けられないそれぞれの運命だと思って、起こってしまったことに対処する術を学校生活の糧として身につけていくしかありません。転んだら、タダ起きるだけではコロビ損。本当に力があれば、こういう壁にぶち当たっても乗り越えられるはずなので、メゲずに頑張っていただきたいと思います。(2号)