今回のオリンピックに盛り上がれない2号です。
でも、フィギュアだけは、別です。かつて、私も選手を目指していたので(←かなり、ひそかに勝手に)。
まずは、男子が昨日終了。
8位ながら、フリーで4回転を決めて晴れやかなガッツポーズの小塚くん。
切れた靴ひもを結んでつなげて本番に臨み、それがまた切れて…
運命的な試練と、
中断というアクシデントにも惜しみなく送られた温かい拍手の応援。
天から二つの贈り物をもらって、感謝の言葉とともにリンクを降りた織田くん。
そして、4回転に挑んで失敗しても、自分を出し切れた!という会心の笑顔と、涙。
モロゾフさんとの決別やケガを乗り越えてきた道のりが報われた高橋くん。
どの場面も涙が出ました。
3人とも入賞って、すごいことかも。
なにより、高橋くん、銅メダルおめでとう!!
ただ、高橋くんの演技構成点が合計でトップとは言え、細かく見ると、スケート技術と演技のつなぎだけがトップで、あとは2位とか3位とか、それ以下とか…っていうのが、どうも腑に落ちない。
特に、「音楽の解釈」がプルシェンコやランビエルよりそれぞれ0.1点、0.05点少ないのはなぜ??
「演技表現実行力」がプルシェンコより0.3点も少ないのはなぜ??
っていうか、細目を見ると、結局は「演技表現実行力」と「音楽の解釈」でトップのプルシェンコが、いわゆる「演技」という意味ではトップだったという結果に思えるのだが、もし、昨日のがそう評価されるなら、始めからキャラとか性格で負けてるということか?って感じで、だったら、この勝負、どうあがいてもムダっていう気がしてならない。
天性のキャラがないとトップの得点にならないスポーツ?
単に、4回転の成否とか、高橋くんに転倒があったからっていうことでの減点ならいいのだが、もし、これが表現面における欧米びいきのジャッジの現れだとしたら…(?)(手足の長さとか、身長とかetc.)
いずれにしても、私は、「演技」の完成度が高くても、(特に)ジャンプの技術の高さを伴ってないとダメ派なので、4回転にこだわるプルシェンコや、ジュベールのかつての発言には賛成です。
完成度が高ければ、ジャンプの難易度が多少低くても…という人に言いたい。
目の前で、ナマで、アイスショーとかの2回転でお茶を濁される、生ぬるい演技を延々と見てみてほしい、と。
たまに3回転やっても、すべてコケる…みたいなヤツ。。。
いたたまれない気持ちになるし、お金で考えたくはないにしても、相手がプロだと思えばこそ、これにいくら払ったんだろう?っていう気になります。
そのあとに、ビシッと3回転を決めまくる人が出て来ると、本当にスカッとする。どんなにスローテンポなプログラムでも、それだけで迫力が違ってくるし、まさに、「醍醐味」というのが感じられます。
もちろん、アイスショーとアマの競技会は違うわけで、3回転と4回転だと、素人目には遜色ないっていうか、3回転でも十分迫力あるのだけど、競技会だからこそ、常に限界に挑む姿勢がほしい。
私の記憶が確かなら、かつて、伊藤みどりさんは、「フィギュアをスポーツにもどした」って言われてました。
折しも、カタリーナ・ビットの活躍で、濃厚な演技の方が高く評価されてる時代だった気がする。
そのあとも、ミシェル・クヮンの完璧で演技力もバツグンだけどノロノロなダル重い3回転…みたいな時代が続いて、そこにまた、ミキティや真央ちゃんが4回転や3回転半で殴り込みをかけたわけだ(その前にタラ・リピンスキーか…)。
んで、今は、その日本は、キム・ヨナと闘ってるわけだ。
キム・ヨナの演技力は認めます。キライじゃないです。
でも、できるなら、3−3回転の後半のジャンプをループジャンプにしてみろ!と言いたい。(勝手な言い分だが)
いつも飛んでるトゥーループなんて、最低難度じゃん!って思う。安全パイにしておいて、できばえで加点を…なんて、計算ばかりが目立っておもしろくない。
確かに、戦略的に賢いのかもしれないけど、安全圏から出ないみたいなところが、スポーツとしては物足りない感じがしてならない。
と、思うのは私だけ?
4回転を入れると、演技構成点の方で何らかのご褒美がつくみたいな話もあった気がするけど、イマイチ曖昧でよくわからない。
そこで、ワタクシからのご提案としては、フリープログラムは、回転数は何でもいいので「何らかの形で全種類のジャンプを入れる」という規定にしたらどうでしょう。もちろん、回転数と種類ごとに点数を変えて。
そして、男子に限り、そのうちの少なくとも1種類の1回を、必ず4回転にする。
んで、どうしても4回転回れないとか、3回転でも苦手な種類のジャンプはやりたくないって人もいるので、全部入れなくても(挑戦すらしなくても)許されるかわりに、その場合は、やらない分のジャンプごとにマイナス2点とかという減点規定を盛り込んでおく。
その方が、今の、4回転で加点ご褒美っていうアイマイなのよりいいと思うけど。
ダメ?
以上、「技術」面で、誰にでもわかりやすいジャンプばかりに目がいく素人のザレ言かもしれないけど、この先、技術の難易度を継続的に上げて行くことも限界があることを思うと、せめて4回転や、3回転の全種類制覇くらいは当たり前に挑戦すべきだし、このまま演技面の闘いに終始するようになっていったら、スポーツとしてのドキドキやワクワクがなくなって、見てる方も飽きてくるのでは?と、フィギュア好きの私としては憂いているわけです。。。(2号)